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2025年3月29日

【イベント情報】トヨタ博物館 文化館2階・企画展示室にて、企画展「クラウン70周年記念展~なぜ70年生き続けているのか~」が開催されています。その様子をお伝えします。(レポート・写真:編集部)

2025年3月1日(土)から8月3日(日)まで、トヨタ博物館 文化館2階 企画展示室と1階 エントランスにて企画展「クラウン70周年記念展~なぜ70年生き続けているのか~」が開催されています。
2025年は、初代トヨペット クラウン(RS型)が1955年に誕生して、70周年に当たります。この企画展では16世代にわたるクラウンの歴史を「創業期」「成熟期」「変革期」に分けて、歴代の車両とともにたどります。

■創業期(初代~4代目)

初代:トヨペット クラウン RS-L型(1958年)
1955年に登場した初代クラウンは、豊田喜一郎氏の「自動車工業の確立と国産車の完成」の思いに共感して入社した中村健也氏を主査として開発された。展示車両は1958年のRS-L型で、輸出仕様の左ハンドル車である。
2代目:トヨペット クラウン RS41型(1963年)
1962年に初のモデルチェンジを実施し2代目となった。初代に引き続き中村健也氏が主査を務めた。高速安定性向上のためフレーム構造の変更、“ワイド&ロー”なデザインを採用した。
3代目:トヨペット クラウン MS51型(1968年)
オーナーカーが増えつつある時代を捉えて「白いクラウン」をアピールした展開で、これまでの公用車的なイメージを転換、クラス初の2ドアハードトップ(展示車両)も設定された。
4代目:トヨタ クラウン MS60型(1972年)
クラウンのイメージ一新を目指した「スピンドルシェイプ(紡錘型)」のデザインを採用。展示資料によれば、販売は伸び悩んだようで「お客様の先を行き過ぎてはいけない」という教訓を残したと記されている。技術面ではEFI(電子制御燃料噴射)が装備された。

■成熟期(5代目~8代目)

5代目トヨタ クラウン セダン MS85型(1975年)
「美しい日本のクラウン」のフレーズのもと、“落ち着きと安定感があるデザイン”に変更され、“日本の高級車の伝統を継承”しつつ、“革新技術は積極的に取り込み、お客様の期待に応える”という「クラウンらしさ」が、この5代目で確立されたと紹介されている。
6代目:トヨタ クラウン セダン MS112型(1980年)
直線基調のスタイリングで、ハードトップ車ではセンターピラーが隠れるデザインを採用、年間12万台を超える販売を記録した。トヨタ初となるターボ付エンジンの搭載やエレクトロニクス技術が採用された。
7代目:トヨタ クラウン ハードトップ MS125型(1986年)
「ハイソサエティ オーナーカー」をテーマにデザインされ、サイドビューでは、クリスタルピラーが特徴。「いつかはクラウン」のコピーで宣伝され、搭載されたエンジンは11機種におよび、購入者のニーズに応えるべく豊富な車種体系が用意された。
8代目:トヨタ クラウン ハードトップ MS137型(1988年)
当時増加しつつあった輸入車に対応するため、3.0リッター専用の拡幅ボディ車が登場した。技術面では電子制御エアサスペンションやトラクションコントロール(日本初)を採用。1990年にはクラウン歴代最高の23万台の販売を記録したという。

■変革期(9代目~)

9代目:トヨタ クラウン ハードトップ JZS143型(1992年)
1989年の自動車税制改正によって3ナンバー車の税金が下がったことを受け、3ナンバー専用ボディとなり、丸みを帯びたウェッジシェイプデザインとなった。この9代目から「マジェスタ」がラインナップに加わった。
10代目:トヨタ クラウン ハードトップ JZS155型(1995年)
水平基調が強調された、トラディショナルなデザインに回帰した。技術面では、これまで採用されてきたフレーム構造からモノコック構造となり、大幅に軽量化された。モデルチェンジが見送られていたセダンも新型となった。
11代目:トヨタ クラウン  JZS175型(1999年 写真右)
ユーザーの固定化、高齢化への対応として、新たにワゴン車のエステート、より若い層ターゲットにしたアスリートが登場。直噴ガソリンエンジン搭載車やマイルドハイブリッド車もラインナップされた。
12代目:トヨタ クラウン  GRS182型(2004年)
高級車として「静から躍動への変革」を念頭に、これまでの直列6気筒から新開発のV型6気筒エンジンに変更するなどして、「走りのクラウン」のイメージ獲得を目指した。キャッチコピーは「ZERO CROWN」。
13代目:トヨタ クラウン  GRS200型(2012年)
12代目の「走りのクラウン」のデザインを継承、さらにVDIM(統合電子制御システム)を標準装備とし、NAVI協調機能付き減衰力制御サスペンションなどの安全装備を充実させた。本格的なハイブリッド車が初めてクラウンに設定された。
14代目:トヨタ クラウン  AWS210型(2013年)
当時の社長である豊田章男氏の言葉「もっといいクルマづくり」が開発のキーワードとして掲げられ、クラウン開発においては「革新への挑戦」がテーマとされた。キャッチコピーは「CROWN ReBORN」で、“クラウンらしさは保ちつつも(中略)クラウンを「Re BORN」生まれ変わらせようとした”と紹介されている。
15代目:トヨタ クラウン  ARS220型(2018年)
販売の主力となっていた、これまでのアスリート寄りのラインナップに絞られ、ファストバック風で6ライトを持つスタイルとなり、従来車との違いを見せている。ニュルブルクリンクでの走行評価を実施するなど、これまでに“最もスポーティーなクラウン”と解説されている。
16代目:トヨタ クラウン(エステート)  AZSH39W型(2025年 プロトタイプ)
16代目クラウンには、クロスオーバー、スポーツ、セダン、エステートと4つのボディタイプがあり、写真はエステートのプロトタイプ。この世代から約40の国と地域に輸出されるグローバル商品として販売される。

クルマ館1階 エントランスには、写真左からトヨペット マスター RR型(1955年)、トヨペット クラウン RSD型(豪州ラリー仕様、1956年)が展示されていました。

クラウンは、1955年の発売から70年の歴史をもち、トヨタのクルマ作りとともに進化を遂げてきたともいえます。歴代クラウンが一堂に集まって展示され、間近に見られる絶好の機会となります。会期は2025年8月3日(日)までとなりますので、ご興味のある方はご覧になることをお勧めします。
(まとめ:編集部)

■トヨタ博物館ウェブサイト
https://toyota-automobile-museum.jp/

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