2022年12月2日
11月20日(日)に大阪の舞洲「空の広場」で「昭和レトロカー万博2022」が開催されました。その様子をお伝えします。(レポート:編集部)
当日は朝から雨となりましたが、幸いにもゲートオープン時には雨も上がり、昼頃には日差しも見える中での開催となりました。
今年は、昭和のファッションで着飾ったモデルさん達がステージでのショーだけでなく、展示車両エリアを回り、ポーズをとって写真に納まっていました。
会場が広いこともありテーブルやいすを持参してくつろぐ風景や、女性や子供も多いのがこのイベントの特徴で、来場者も毎年増えている様子です。犬を連れた人の姿もたくさん見ることが出来ました。
会場では、1980(昭和55)年以前のレトロカーエリアと2000(平成12)年までのネオクラシックカーエリア、特別展示車両や発動機エリアなどに分かれ展示車両が並んでいます。
まずは、レトロカーエリアとネオクラシックカーエリアの展示車両を紹介します。
・初代日産サニーと3代目トヨタカローラに挟まれたバモスホンダ
・3代目トヨタカローラレビンとスプリンタートレノ
・トヨタパブリカコンバーチブル
・スバルサンバーとスバル360
・日産Be-1とホンダシティ
・バブル期を代表する初代日産シーマ
・トラックに乗った、バーハンドル仕様のダイハツミゼット
・MGBとホンダステップバン
・特徴的なリアスタイルを持つVWカルマンギア
・左ハンドル仕様のスズキジムニー
・シトロエンDS、ダットサンブルーバード、日産フェアレディZ、いすゞベレット
・「ドラえもんカラー」のBMWイセッタ
・ミッキー運転(?)のオート三輪 かつらぎ号
次に、特別展示車両の一部も紹介します。
・レース仕様の日野コンテッサ1300クーペ
・くろがねベビーのエンジンルームを見る参加者たち
・人工芝に覆われた日産フェアレディZ
そして、このイベントならではの珍しい車両を紹介します。
・ボンネット型バスやトラック。
・懐かしい国鉄バスは室内にも入れます。
・映画でもおなじみの「デコトラ」。
発動機エリアでは、バルブ、クランクシャフトなどの動きや仕組みがよく見え、エンジンの構造がよくわかります。吐き出される煙と排気音も楽しめました。
オークション会場では、事前登録した人以外も参加できるチャリティオークションなど多くの参加者で盛り上がっていました。
最後に、今回筆者が気になった4台を紹介します。
まずは、昭和33年式のダットサンU22型ダブルシートピックアップです。オーナーの藤原さんは2年前、九州でこの車を見つけ修理して復活させました。修理をされた方にも話を聞いたところ、車体の前のクランクハンドルでエンジン始動するほうがかかりが良いとのことです。今回はこの車の他にも消防車など計4台を出展されています。
2台目は、昭和58年式マツダファミリアハッチバック(5代目)です。発売27か月で販売100万台を達成したベストセラーカー。フロントに記念のバッジもついています。オーナーの成本さんは大のマツダファン。この車はマツダ100周年までには手に入れたいと探して入手。フェンダーミラーの前期型を探したそうですが、なかなか出てこなかったそうです。ちなみにファミリアは後期型の途中からはドアミラーとなりました。
3台目は昭和43年式三菱ミニカです。360cc、空冷2ストロークエンジン車です。オーナーの山本さんはオーナー歴10年。この日は阪神高速を走ってきて会場入り。メーター読みで80キロも実際は60キロぐらいかなと語ってくれました。前期型ではフロントにガソリンタンクがあるため、トランクが広くなっています。特徴的な前開きドアは狭い所での乗降がしやすく便利だそうです。
最後は昭和48年式日産チェリークーペX1-Rです。日産初の前輪駆動車で、開発者の増田忠氏は今年の日本自動車殿堂の殿堂者に選ばれています。オーナーの下田さんは19歳からチェリー一筋36年。この車は3台目で34年目だそうです。車体にはどこにも「NISSAN」の文字がなく、そこにプリンスの薫りとこだわりを感じるそうです。ブレーキランプの玉切れは、トランクのブレーキランプ部分に開いている丸い穴で確認できるそうです。
日本自動車殿堂については下記をご覧ください。
https://www.jahfa.jp/
販売ブースエリアもさまざまなお店で賑わっていました。今年も三樹書房、グランプリ出版のブースは、オープンと同時に多くの来場者の皆様に訪ねていただきました。先行発売本、訳あり特価本や著者サイン入り本、乗用車図鑑などが人気でした。
以上のように、国産車を中心に、外国車、トラックやバスなどの商用車まで様々なジャンルの展示車両を紹介しました。今も現役で使われているような商用車やトラック、懐かしいファミリーカーなどが多いのがこのイベントの面白いところです。
会場内には首からフィルムカメラをぶら下げた来場者なども歩いていて、どの世代の人でも「昭和」の時代を体感できる楽しいカーイベントでした。
三樹書房 編集部