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2019年10月4日

2019年(令和元年)9月21日(土)、スバルテクニカインターナショナル(STI)は、東京都三鷹市のSTIギャラリーをリニューアルオープンし、前日の20日(金)に報道関係者向けに発表会を行ないました。その様子をお伝えします。(レポート:梶川利征)


STIギャラリーはSTI本社と同じ敷地にある東京スバル三鷹店の2階にあり、今年1月にほぼ半分がリニューアルされたが、今回残りの半分がリニューアルされて完全オープンとなった。
発表会はSTIの平岡泰雄社長の挨拶で始まり、SUBARUの岡田貴浩広報部上級担当部長兼経営企画本部上級担当部長の挨拶の後にSTIの篠田淳営業部次長から今回のリニューアルに携わったSTIギャラリーチームの紹介が行なわれた。

続いてSTIギャラリーツアーと称して、チームメンバーのSTI営業部大澤崇人氏によるギャラリー内の説明に移った。
ギャラリーでは今回のリニューアルを機に企画展示が始まり、その第一弾は「STIを知る その1 黎明期 1988年-1998年」と題してSTI初代社長の久世隆一郎氏の半生を紹介するものだった。

今回のリニューアルの目玉となるキューブという3つの立方体では、このテーマに沿った展示が行なわれた。3つのキューブのうち2つは2方が壁となっていて、キューブ#Aは久世氏にまつわるエピソードが壁中に埋め尽くされ、キューブ#BはSTIのロゴの変遷を紹介していた。初期のロゴは「T」と「i」が繋がってなく、線の太さも微妙に異なっており、日本の桜の色を取り入れたイメージカラーのチェリーレッドについても色の変化があるなど並べてみないと分からない細かな違いを知ることが出来る。そして唯一4方が開けているキューブ#Cでは久世氏が当時愛用していたカバンが中身と共に展示されていて、カバンに残された無数の傷から「六連星を世界一に」との想いで世界を駆け巡った久世氏の活躍を窺うことが出来る。

キューブ#Aと#Bの外側の壁には当時の久世氏やSTIの活躍を讃えたトロフィーやグッズ、また関連資料や三樹書房が出版した物も含めて書籍等が展示されており、これらの資料や書籍は手にとって読むこともできる。

また、ギャラリー壁面にはパネルが設置され、当時のSTIの会社案内や活躍の記録、そして久世氏の写真が展示されている。

今回の企画展示では1993年にWRCで初優勝したレガシィとインプレッサ22B-STiバージョンも展示され、スタッフに希望を伝えれば車内に乗り込むことも可能で、撮影用にヘルメットなども用意されているのでラリードライバーの気分を味わいながら記念撮影もできる。

キューブの外壁やギャラリーの入り口付近にはSTIのロゴと併せてハッシュタグがチェリーレッドで掲げられていており、これはインスタ映えを考えての物だという。
今年1月のリニューアルの際に始まった展示されたトロフィーを持っての記念撮影や「絆の柱」という来場者がSTIへのメッセージを書き込むことができる柱、年表のように展示されたレースカーや市販車のミニカーの抜けているところを募集、寄贈した方の名前を刻印したプレートとともに展示する「Looking for ミニカー探しています」プロジェクトも引き続き行なわれている。また、「絆の柱」は今回のリニューアルに先立ちこれまで書き込まれたメッセージをスキャンしてSTIホームページで閲覧できるようになり、現在の柱は「2代目」となっている。

これまでは平日にSTI社員が来場者の対応をしていたが、リニューアル後はそれに加えて休日にはSTIの商品や歴史に精通したSTIアンバサダーが対応する。
今回のリニューアルに際して、「行きづらい場所に来てもらったからには、ゆっくりと過ごして特別な体験や思い出を作ってもらいたい」と考えているという。
今回のリニューアルにより、STIやSUBARUのファンはもちろん、モータースポーツについてあまり知らないユーザーにとっても両社の活動を知ることが出来る魅力のある空間となった。

所在地は東京都三鷹市大沢3-9-6。アクセスは、JR中央線・西武多摩川線武蔵境駅、JR中央線三鷹駅、京王線調布駅からバスで「富士重工前」または「国際基督教大学入口」下車(駐車場の用意はない)。開館時間は10時から17時、ゴールデンウィーク、8月中旬、年末年始に休館日あり(詳細はSTIギャラリーホームページにて)。

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