三樹書房
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第75回 F項-19 Ferrari ・6<250GTカブリオレ/スパイダー/クーペ/ベルリネッタ>
2019.2.27

(00)(03-06-03) 1957 Ferrari 250GT Pininfarina Sr.1.jpg
1957 Ferrari 250GT Pinin-Farina Cabriolet Sr.Ⅰ

今回は「250GTシリーズ」の括り締めくくりとして市販の「クーペ/ベルリネッタ」と「スパイダー/カブリオレ」を取り上げる。

<250GT ピニン・ファリナ・クーペ>
・1954年パリ・サロンで発表された「250GT」が最初で、「250エウローパ」と呼ばれていたが「ランプレディ」系にも「250エウローパ」があったので、「コロンボ」系は「250GTエウローパ」と「GT」を付加して呼ばれるようになった。
・初代クーペは「ピニン・ファリナ」で、約30台造られた。1956年からはボディは「カロセリア・ボアーノ」に変更され、呼び名は「ボアーノ・クーペ」と変わった。57年には経営者が変わって「エッレナ・クーペ」と変わったがここまでが「初代250GTクーペ」だ。
・1958年モデルチェンジして2代目となったが、デザインは引き続き「ピニン・ファリナ」が担当した。直線と平面で構成され全くイメージが一新されたこのモデルは「ピニン・ファリナ・クーペ」と呼ばれ、この後フェラーリの基準となった。

(写真01-1ab) 1958 Ferrari 250GT Pinin-Farina Coupe   (2002-02 フランス国立自動車博物館)
(01-1b)(02-07-04) 1958 Ferrari 250GT Pininfarina Coupe.jpg

(01-1c)(02-07-03b) 1958 Ferrari 250GT Pininfarina Coupe.jpg
それまでの丸みのあるボディに較べると直線を生かしたスタイルはすっきりとした印象を与える。この博物館では後ろから見えない代わりに、全面鏡張りになっている。


<250GT ピニン・ファリー・カブリオレ >
・「250GT」の最初のオープン・モデルが登場したのは1956年のジュネーブ・ショーで、当時クーペを手がけていた「ボアーノ」がクーペをベースに造ったものだった。(写真なし)
・翌年のジュネーブ・ショーに展示されたのは「ピニン-ファリナ」が造った「スパイダー」だった。全体には後年の「スパイダー・カリフォルニア」との共通点も多く影響を与えたと思われるが、ショー・モデルはドライバー側のドアに英国のスポーツカーのような切り欠きがあった。
・ショー・モデルの他に3台の「スパイダー」が造られ、これらを参考に生産型「カブリオレ」が約40台造られた。ヘッドライトはカバー付きと、カバーのない2種があり、初期のものはバンパーが小さく、後期では車幅全体となっている。

(写真02-1abc) 1957 Ferrari 250GT Pinin-Farina Cabriolet   (2003-03 レトロモビル/パリ)
(02-1a)(03-05-34) 1957 Ferrari 250GT Pininnfarina Cabliolet Sr.1.jpg

(02-1b)(03-05-36E) 1957 Ferrari 250GT Pininfarina Cabriolet Sr.1.jpg

(02-1c)(03-06-01) 1957 Ferrari 250 GT Pininfarina Cabliolet Sr.1.jpg
この車は1957年9月、「オスカー・オルソン」にデリバリーされたとあった。(「オルソナイト・イーグルス」と言うインディー・チームのオーナーとあったが確認できなかった)車の特徴はバンパーが左右分割タイプなので初期型だ。(シャシーNo.0729GT)

(写真02-2ab)1958 Ferrari 250GT Pinin-Farina Cabriolet  (2004-08ペブルビーチ/アメリカ)
(02-2a)(04-68b-32) 1958 Ferrari 250GT PininFarina Cabrioret.jpg

(02-2b)(04-68b-33) 1958 Ferrari 250GT Pininfarina Cabriolet.jpg
この車はバンパーが車幅全体の後期型だが、それだけで前期型の奇異な印象は全く消えた。後ろ半分は両車共全く同じで、テールランプが特徴だ。


<250GT LWB スパイダー・カリフォルニア>
フェラーリ創業10年を迎えた1958年には、生産数も年間1000台の大台を超え、メーカーとしての基礎が固まり、製品の評判も「高性能」「高級車」が定着し、「世界最速」の名称も獲得していた。この年のライン・アップは「410スーパー・アメリカ」「250GTカブリオレ」「250GT ベルリネッタTdF」「250GT エレッナ・クーペ」の4種だったが、これに加わったのが、「スパイダー・カリフォルニア」だった。オープン好きなアメリカ人の好みの車を造ったらと云う発想を、カリフォルニアでフェラーリのデーラーだった「J・ニューマン」が「ルイジ・キネッティ」に伝え、それが「エンッオ・フェラーリ」に提案された結果実現したもので、市場では「ポルシェ356スピードスター」をライバルとした。誕生当初は「TdF」をベースとしていたのでホイールベースは2600mm(LWB)だった。製造は「スカリエッティ」が担当した。

(写真03-1abc) 1959 Ferrari 250GT LWB Spider California (1995-08 ペブルビーチ/アメリカ)
(03-1a)(95-26-30) 1959 Ferrari 250GT LWB Scaglietti Spyder California.jpg

(03-1b)(95-26-31) 1959 Ferrari 250GT LWB Scaglietti Spider California.jpg

(03-1c)(95-27-10) 1959 Ferrari 250GT LWBScaglietti Spyder California.jpg
「スパイダー・カリフォルニア」と「カブリオレ」は1957年同じころプロトタイプが造られ、殆ど同じ形をしていた。量産モデルではフロントは両車共よく似ているが、テールランプ廻は全く新しくデザインされたものに変わっている。ヘッドライトはカバー有りと無しがあった。

(写真03-2abc) 1959 Ferrari 250GT LWB Spider California (2004-08 ラグナセカ/アメリカ)
(03-2a)(04-56-01) 1959 Ferrari 250GT Spyder California(ラグナ・セカ).jpg

(03-2b)(04-56-03) 1959 Ferrari 250GT Spyder California.jpg

(03-2c)(04-56-02) 1959 Ferrari 250GT Spyder California.jpg
初期の「スパイダー・カリフォルニア」はベースが「TdF」なので、ロング・ホイールベースだ。この車はレーシング仕様なのでトランクにレース用の給油口を持っている。

(写真03-3abc)1959 Ferrari250GT LWB Spider California (1998-08 ペブルビーチ/アメリカ)
(03-3a)(98-30-25) 1959 Ferrari 250GT LWB Scaglietti Spider California.jpg

(03-3b)(98-30-26 1959 Ferrari 250GT LWB Spider California Scaglietti).jpg

(03-3c)(98-30-27) 1959 Ferrari 250GT LWB Scaglietti Spider California.jpg
この車は同じ1959年型だがヘッドライトにカバーがある。ペブルビーチのコンクールで何かの賞を受賞したらしく、ボンネットにリボンが飾られていた。

(写真03-4ab) 1959 Ferrari 250GT LWB Spider California(1995-08 モンタレー・オークション)
(03-4a)(95-13-36) 1959 Ferrari 250GT Spyder California(#1431GT) - コピー.jpg

(03-4b)(95-13-35) 1959 Ferrari 250GT Spyder California.jpg
8月の「モンタレー」では「ラグナ・セカ・レースウエイのヒストリックカー・レース」「ペブルビーチのコンクール・デレガンス」「コンコルソ・イタリアーノ」の3大イベントを目当てに世界中から大勢のマニアがやってくる。それを狙って幾つかのオークションが開催されるが、モンタレー市内のコンベンション・ホールではイベントから帰ってきたお客を対象に夕方から夜にかけてオークションが開かれる。


<250GT SWB スパイダー・カリフォルニア>
1959年パリ・サロンで「250GT SWB」が発表されると、翌1960年からは「スパイダー・カリフォルニア」もそれに合わせて、ホイールベースが2400mmの「SWB」となった。元々ロード・ゴーイング・カーとして誕生した車だったが、その軽量と高性能を生かし、レースバージョンとしてハイ・チューン仕様が4台、アルミ・ボディが3台造られ、「ルマン24時間」や「セブリング12時間」などにも出場している。「SWB」は54台造られた。

(写真04-1ab)1960 Ferrari 250GT SWB Spider California(1999-08 コンコルソ・イタリアーナ)
(04-1a)(99-13-02) 1960 Ferrari 250GT SWB Scaglietti Spider California.jpg

(04-1b)(99-13-09) 1960 Ferrari 250GT SWB Scaglietti Spider California.jpg
「SWB」となったがホイールベース以外、外見に変化は見られない。この車は「スパイダー」だがオプションの「ハードトップ」を付ければ全天候型に早変わりだ。

(写真04-2a~d)1960 Ferrari 250GT SWB Spider California (2010-07 ウッドウッド/英国)
(04-2a)10-07-03_0660b 1960 Ferrari 250 GT Spyder California.JPG

(04-2b)10-07-03_0661 1960 Ferrari 250 GT Spyder California.JPG

(04-2c)10-07-03_0662 1960 Ferrari 250 GT Spyder California.JPG

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この車はイギリスに棲み付いている「スパイダー・カリフォルニア」だ。アメリカのカリフォルニアと違って雨の多いイギリスだから、幌を上げて走ることも多かっただろう。「カブリオレ」と違って「スパイダー」の幌は薄手で簡単だ。

(写真-4-3ab)1962 Ferrari 250GT SWB Spider California (1999-08 ペブルビーチ/アメリカ)
(04-3a)(99-28-14) 1962 Ferrari 250GT SWB Scaglietti Spider California.jpg

(04-3b)(99-28-15) 1962 Ferrari 250GT SWB Scaglietti Spider California.jpg
この車は1962年型だからそろそろ製造終了に近い頃造られたものだが、初期の59年型と殆ど変わっていないから、コンクールのプレート以外には年式の判定は難しい。

<250GTE 2+2>
1950年代、フェラーリでは後部座席のある車を何台か造っているが試作のまま終わり、量産されたのはこの「250GTE 2+2」が最初だった。1960年の「ルマン」でペースカーとして登場したのがお披露目だったが、その後「パリ・サロンで正式デビューした。「ピニン・ファリナ・クーペ」の後継車としての位置づけで、ホイールベースは「クーペ」と同じ2600nn(LWB)だったが、エンジン/ギアボックスを前進させることで「2+2」のスペースを確保している。エンジンはこの車の為マイルドに調整された「タイプ128E」が用意された。製造は「ピニン・ファリナ」が行い、シリーズ1、2、3と変化した。全体で約950台造られるヒット商品となった。1964年にはこれに「スーパー・アメリカ」の4リッター・エンジンを載せて「330GT 2+2」に変身することになる。

(写真05-1ab) 1960 Ferrari 250GTE 2+2 Coupe(推定)    (1980-05 船橋サーキット跡地)
(05-1a)(80-11-02 1960 Ferrari 250 GTE 2+2).jpg

(05-1b)(80-11-01) 1960 Ferrari 250 GTE 2+2 Pininfarina Coupe.jpg
この車は放置されていた車なので詳細は不明だが、テールランプを除いては1960年の試作車と酷似している。ドライビング・ライトが無いこと、ヘッドライトのトリムがボディの内側にある、などがそれで、テールランプだけは後期のものと同じなので変更されたものかもしれない。(シリーズ3のドラビング・ランプは埋め込みなので対象外だが、シリーズ1のランプを取り外した可能性はある。)

(写真05-2a~d) 1960 Ferrari 250GTE 2+2 Coupe Sr.1  (2004-08 ラグナセカ/カリフォルニア)
(05-2a)(04-75-25) 1960 Ferrari 250 GTE 2+2 Coupe(ラグナ・セカ).jpg

(05-2b)(04-75-26) 1960 Ferrari 250 GTE 2+2 Coupe.jpg

(05-2c)(04-75-27) 1960 Ferrari 250 GTE 2+2 Coupe.jpg

(05-2d)(04-75-28) 1960 Ferrari 250 GTE 2+2 Coupeのコピー.jpg
この車はドライビング・ランプがグリルの中にあり、ヘッドライトのトリムがボディの内側にある、テールランプが3連、とシリーズ1の特徴をすべて備えている。

(写真05-3ab) 1962 Ferrari 250GTE 2+2 Coupe Sr,3 (2004-08 ラグナセカ/カリフォルニア)
(05-3a)(04-76-09) 1962 Ferrari 250 GTE 2+2.jpg

(05-3b)(04-76-08) 1962 Ferrari 250GTE 2+2 (ラグナ・セカ).jpg
シリーズ3になるとドライビング・ランプはグリルの外に出された。ヘッドライトのトリムは普通にボディの外になり、テールランプも上下一連のものに変わった。

(写真05-4a~e) 1960(63) Ferrari 250GTE 2+2 Coupe Sr.3 (2009-03コンクール・デレガンス)
..........(05-4a)09-03-26_171.jpg

(05-4b)09-03-26_172 1960 Ferrari 250 GTE 2+2 400SA.JPG

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この車は案内板によると1960年型とある。パリ・サロンにデビューした車そのものなのか、それ以前に造られたプロトタイプなのかは、文面から判然としないが、60年型(シリーズ1)の特徴は全く備えていない。レストアされた際すっかりシリーズ3に変身したようだ。

(写真05-5abc) 1963 Ferrari 250GTE 2+2 Coupe Sr.3 (1999-08 ラグナセカ/カリフォルニア)
(05-5a)(99-25-01) 1963 Ferrari 250 GTE 2+2 Pininfarina Coupe.jpg

(05-5b)(99-25-02) 1963 Ferrari 250 GTE 2+2 Pininfarina Coupe.jpg

(05-5c)(99-25-03) 1963 Ferrari 250 GTE 2+2 Pininfarina Coupe.jpg
アメリカで日常の足として使用されている感じの250GTE 2+2だ。ラグナセカの駐車場にはこんな車がごろごろしている。

(写真05-6ab) 1963 Ferrari 250GTE 2+2 Coupe Sr.3 (1991-01 レールシティ汐留ミーティング)
(05-6a)91-04-33 1963 Ferrari 250 GTE 2+2 Pininfarina Coupe.jpg

(05-6b)91-04-34 1963 Ferrari 250 GTE 2+2 Pininfarina Coupe.jpg
国内のイベントで捉えた「250GTE 2+2」だ。セールの張り紙があったが、残念ながら値段は書いてなかった。


<250GT ベルリネッタ・ルッソ>(250GT /L)
1962年フェラーリでは「SWB」「カブリオレ」「スパイダー・カリフォルニア」が姿を消し、それに代わって「250GT」系としては最後となる「250GTベルリネッタ・ルッソ」(250GT/L)が登場した。「ルッソ」とはイタリア語で「贅沢」「豪華」と言う意味だが、それに見合うだけの性能も兼ね備えた万能型で「GTO」と「GTE2+2」の中間的性格を持っていた。分割式のフロント・バンパー、テールを切り落した「コーダ・トロンカ」と呼ばれるスタイルが特徴的だった。デザインは「ピニンファリナ」(1961年従来のPinin-FarinaからPininfarinaとワンフレーズに名称が変更された)が行い、製造は「スカリエッティ」が担当した。ホイールベースは2400mmと「SWB」だった。

(写真06-1ab) 1962 Ferrari 250GT Berlinetta Lusso (1980-01 TACSミーティング/神宮絵画館前)
(06-1a)(80-03-20) 1962 Ferrari 250GT Lusso Scaglietti Berlinetta.jpg

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僕が国内で初めて「フェラーリ」を見たのは1973年の事で、赤坂の修理工場に入っていた「365GT 2+2」だったが、70年代も終わり頃になるとイベントでも顔を出すようになった。「ベルリネッタ・ルッソ」はこの時が初お目見えだったと記憶する。

(写真06-2ab) 1962 Ferrari 250GT Berlinetta Lusso (2004-08 ラグナセカ/カリフォルニア)
(06-2a)04-75-32) 1962-64 Ferrari 250GT Berlinetta Lusso(ラグナ・セカ).jpg

(06-2b)04-75-31) 1962-64 Ferrari 250GT Berlinetta LUsso.jpg
この車は1962年から64年までに350台が造られたというが、その間殆ど変化していない。この写真を撮影した時に、隣に全く同じ塗装で外見も同じ車が並んで停まっていた。変化が無いということは従来のオーダーメイドに近い手のかけ方から量産体制が確立した証拠だろうか。

(写真06-3abc) 1962 Ferrari 250GT Berlinetta Lusso (2004-08 ラグナセカ/カリフォルニア)
(06-3a)04-78-02) 1962-64 Ferrari 250GT Berlinetta Lusso.jpg

(06-3b)04-78-01) 1962-64 Ferrari 250GT Berlinetta Lusso.jpg

(06-3c)04-78-03) 1962-64 Ferrari 250GT Berlinetta Lisso.jpg
前項のダークブルーに較べると、フェラーリはやっぱり明るい赤が似合う。真横から眺めても流れるような曲線が美しい。

(写真06-4a~d) 1962 Ferrari 250GT Berlinetta Lusso  (2010-07 グッドウッド/イギリス)
(06-4a)10-07-03_0679 1962-64 Ferrari 250 GT Lusso Scaglietti Berlinetta.JPG

(06-4b)10-07-03_0680 1962-64 Ferrari 250 GT Lisso Scaglietti.JPG

(06-4c)10-07-03_0681 1962-64 Ferrari 250 GT Lusso Scaglietti.JPG

(06-4d)10-07-03_0682 1962-64 Ferrari 250 GT Lisso Scagliettiのコピーのコピー.jpg
アメリカだけではなくイギリスにもフェラーリの愛好家はいた。ナンバープレートの「ENZ250」は間違えなく「エンツォ・フェラーリ」の略だろう。白いフェラーリは非常に珍しい。

(写真06-5abc) 1963 Ferrari 250GT Berlinetta Lusso (1998-08 ペブルビーチ/カリフォルニア)
(06-5a)(98-30-23) 1963 Ferrari 250GT Lusso Scaglietti Berlinetta.jpg

(06-5b)(98-30-22) 1963 Ferrari 250GT Lusso Scaglietti Berlinetta.jpg

(06-5c)(98-30-21) 1963 Ferrari 250GT Lusso Scaglietti Berlinetta.jpgこの車はプレートから1963年型と確認できる。しかし、今まで登場した62年型との違いは何処にも見つけることが出来ない。

(写真06-6ab) 1964 Ferrari 250GT Berlinetta Lusso (1995-08ペブルビーチ/カリフォルニア)
(06-6a)(95-26-32) 1964 FErrari 250GT Scaglietti Berlinetta Lusso(C/N:5425).jpg

(06-6b)(95-27-09) 1964 FErrari 250GT Scaglietti Berlinetta Lusso.jpg
この車もプレートから1964年型と確認できたが、前の63年型や、それ以前の62年型とも全く変わりがないので、敢えて追加して掲載する必要もないような気がしてくる。

(写真06-7ab) 1964 Ferrari 250GT Berlinetta Lusso   (1989-10 モンテミリア/神戸)
(06-7a)(89-14-29 1964 Ferrari 250GT Lusso Scaglietti Berlinetta.jpg

(06-7b)(89-14-15 1964 Ferrari 250GT Lusso Scaglietti Berlinetta.jpg
国内のイベントに登場したこの車はプログラムから1964年型と確認している。撮影したのは1989年だが、この頃になると国内でもフェラーリがちらほらと見られるようになってきた。


     ―今回で「250GT」シリーズが終了しました。次回は「250TR」シリーズの予定です―

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第105回 L項-6 「リンカーン・1」

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第97回 J項-4 「ジャガー・4」(大型サルーン、中型サルーン)

第96回 J項-3 「ジャガー・3」 (E-type、レーシング・モデル)

第95回 J項-2 「ジャガ-・2」(XK120、XK140、XK150、C-type、D-type、XKSS)

第94回 J項-1  「ジャガー・1」(スワロー・サイドカー、SS-1、SS-2、SS-90、SS-100)

第93回 I項-2 「イターラ」「イソ」「いすゞ」

第92回 I項-1 「インペリアル、イノチェンティ、インターメカニカ、インビクタ、イソッタ・フラスキーニ」

第91回 H項-8 「ホンダ・5(F1への挑戦)」

第90回 H項-7 「ホンダ・4(1300(空冷)、シビック(水冷)、NSX ほか)」

第89回  H項-6 「ホンダ・3(軽自動車N360、ライフ、バモス・ホンダ)」

第88回 H項-5 「ホンダ・2(T/Sシリーズ)」

第87回  H項-4 「ホンダ・1」

第86回 H項-3 「ホールデン」「ホープスター」「ホルヒ」「オチキス」「ハドソン」「ハンバー」

第85回 H項-2 日野自動車、イスパノ・スイザ

第84回 H項-1 「ハノマク」「ヒーレー」「ハインケル」「ヘンリーJ」「ヒルマン」

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第81回 F項-25 Ferrari・12

第80回 F項-24 Ferrari・11 <340、342、375、290、246>

第79回  F項-23 Ferrari ・10<365/375/410/400SA/500SF>

第78回 F項-22 Ferrari・9 275/330シリーズ

第77回 F項-21 Ferrari・8<ミッドシップ・エンジン>

第76回 F項-20 Ferrari・7 <テスタ ロッサ>(500TR/335スポルト/250TR)

第75回 F項-19 Ferrari ・6<250GTカブリオレ/スパイダー/クーペ/ベルリネッタ>

第74回 F項-18 Ferrari・5<GTシリーズSWB,GTO>

第73回  F項-17 Ferrari・4

第72回 F項-16 Ferrari・3

第71回 F項-15 Ferrari・2

第70回 F項-14 Ferrari・1

第69回 F項-13 Fiat・6

第68回 F項-12 Fiat・5

第67回 F項-11 Fiat・4

第66回 F項-10 Fiat・3

第65回 F項-9 Fiat・2

第64回 F項-8 Fiat・1

第63回 F項-7 フォード・4(1946~63年)

第62回 F項-6 フォード・3

第61回 F項-5 フォード・2(A型・B型)

第60回 F項-4 フォード・1

第59回 F項-3(英国フォード)
モデルY、アングリア、エスコート、プリフェクト、
コルチナ、パイロット、コンサル、ゼファー、ゾディアック、
コンサル・クラシック、コルセア、コンサル・カプリ、

第58回  F項-2 フランクリン(米)、フレーザー(米)、フレーザー・ナッシュ(英)、フォード(仏)、フォード(独)

第57回 F項-1 ファセル(仏)、ファーガソン(英)、フライング・フェザー(日)、フジキャビン(日)、F/FⅡ(日)

第56回 E項-1 エドセル、エドワード、E.R.A、エルミニ、エセックス、エヴァ、エクスキャリバー

第55回  D項-8 デューセンバーグ・2

第54回 D項-7 デューセンバーグ・1

第53回  D項-6 デソート/ダッジ

第52回 D項-5 デ・トマゾ

第51回 D項-4 デイムラー(英)

第50回 D項-3 ダイムラー(ドイツ)

第49回  D項-2 DeDion-Bouton~Du Pont

第48回 D項-1 DAF~DeCoucy

第47回 C項-15 クライスラー/インペリアル(2)

第46回 C項-14 クライスラー/インペリアル

第45回 C項-13 「コルベット」

第44回 C項-12 「シボレー・2」(1950~) 

第43回 C項-11 「シボレー・1」(戦前~1940年代) 

第42回  C項-10 「コブラ」「コロンボ」「コメット」「コメート」「コンパウンド」「コンノート」「コンチネンタル」「クレイン・シンプレックス」「カニンガム」「カーチス]

第41回 C項-9 シトロエン(4) 2CVの後継車

第40回  C項-8シトロエン2CV

第39回  C項-7 シトロエン2 DS/ID SM 特殊車輛 トラック スポーツカー

第38回  C項-6 シトロエン 1 戦前/トラクションアバン (仏) 1919~

第37回 C項-5 「チシタリア」「クーパー」「コード」「クロスレー」

第36回 C項-4 カール・メッツ、ケーターハム他

第35回 C項-3 キャディラック(3)1958~69年 

第34回  C項-2 キャディラック(2)

第33回 C項-1 キャディラック(1)戦前

第32回  B項-13  ブガッティ(5)

第31回 B項-12 ブガッティ (4)

第30回  B項-11 ブガッティ(3) 

第29回 B項-10 ブガッティ(2) 速く走るために造られた車たち

第28回 B項-9 ブガッティ(1)

第27回 B項-8 ビュイック

第26回 B項-7  BMW(3) 戦後2  快進撃はじまる

第25回 B項-6 BMW(2) 戦後

第24回  B項-5   BMW(1) 戦前

第23回   B項-4(Bl~Bs)

第22回 B項-3 ベントレー(2)

第21回 B項-2 ベントレー(1)

第20回 B項-1 Baker Electric (米)

第19回  A項18 オースチン・ヒーレー(3)

第18回  A項・17 オースチン(2)

第17回 A項-16 オースチン(1)

第16回 戦後のアウトウニオン

第15回  アウディ・1

第14回 A項 <Ar-Av>

第13回  A項・12 アストンマーチン(3)

第12回 A項・11 アストンマーチン(2)

第11回  A項-10 アストン・マーチン(1)

第10回 A項・9 Al-As

第9回 アルファ・ロメオ モントリオール/ティーポ33

第8回 アルファ・ロメオとザガート

第7回 アルファ・ロメオ・4

第6回 アルファ・ロメオ・3

第5回 アルファ・ロメオ・2

第4回  A項・3 アルファ・ロメオ-1

第3回  A項・2(Ac-Al)

第2回  「A項・1 アバルト」(Ab-Ab)

第1回特別編 千葉市と千葉トヨペット主催:浅井貞彦写真展「60年代街角で見たクルマたち」開催によせて

執筆者プロフィール

1934年(昭和9年)静岡生まれ。1953年県立静岡高等学校卒業後、金融機関に勤務。中学2年生の時に写真に興味を持ち、自動車の写真を撮り始めて以来独学で研究を重ね、1952年ライカタイプの「キヤノンⅢ型」を手始めに、「コンタックスⅡa」、「アサヒペンタックスAP型」など機種は変わっても一眼レフを愛用し、自動車ひとすじに50年あまり撮影しつづけている。撮影技術だけでなく機材や暗室処理にも関心を持ち、1953年(昭和28年)1月には戦後初の国産カラーフィルム「さくら天然色フィルム」(リバーサル)による作品を残している。著書に約1万3000余コマのモノクロフィルムからまとめた『60年代 街角で見たクルマたち【ヨーロッパ編】』『同【アメリカ車編】』『同【日本車・珍車編】』『浅井貞彦写真集 ダットサン 歴代のモデルたちとその記録』(いずれも三樹書房)がある。

関連書籍
浅井貞彦写真集 ダットサン 歴代のモデルたちとその記録
60年代 街角で見たクルマたち【ヨーロッパ車編】
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