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第55回 車評コースのご紹介とマツダデミオXD Touring
2014.12.26

12月中旬に、カテゴリーはやや異なるが、マツダデミオ(ディーゼル)とホンダグレイス(ハイブリッド)を車評コースで三樹書房関係者も含めて評価することが出来た。今回の車評オンラインでは、車評コース(三樹書房発刊の『車評50』、『車評軽自動車』のために設定した都内の高速、市街地を組み合わせた評価コース)、評価メンバーが活用するために作成した評価項目、デミオディーゼル(XD Touring)の評価結果の要点をご報告したい。デミオディーゼルは、外観スタイル、内装デザイン、走り、質感など総合的に非常に魅力的なクルマに仕上がっており、車評コースにおける実測燃費がハイブリッド車並みとなったことは驚きでもあった。尚、ホンダグレイスの評価結果に関しては次回ご報告したい。


・試乗車 マツダデミオ(ディーゼル)  
・グレード XD Touring
・全長 4,060 mm
・全幅 1,695mm
・全高 1,500mm
・ホイールベース 2,570mm
・車両重量 1,130kg
・エンジン 水冷4気筒DOHC16直噴ターボ
・排気量 1,498cc
・圧縮比 14.8
・最高出力 105ps(77kW)/4,000rpm
・最大トルク 25.5kgm(250N・m)/1,500-2,500rpm
・変速機 SKYACTIV-DRIVE (6速AT)
・タイヤ 185/60R16
・燃料消費率 JC08モード燃費 26.6km/L(オプションのi-ELOOP付き)
・試乗車車両本体価格 1,987,200円(消費税、有料色込)

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車評コースとは?
車評コースはもともと『車評50』の編集、出版にあたり私が設定した都内の高速&市街地を組み合わせたコースだ。設定にあたっては、日常業務との重複を避けるためと、交通状況の差異を最小限に抑えるためテスト日を週末とし、渋滞をさけるために早朝からと決めた。また最大5台まで同時評価できるように同一コースを周回する方式とした。加減速、ハンドリング、乗り心地、ロードノイズなどの評価が可能なコースとし、良路の連続ではなく適度な凹凸、アップ&ダウンに加えて、登坂発進の確認もできることなどを前提に設定した。以下がそのコースの概略だ。

① 神保町に集結後、まず飯田橋近くのセルフスタンドで満タンぎりぎりまで給油し、エアコンは25度cに統一設定
② 水道橋駅経由西神田から首都高に乗り、銀座、レインボーブリッジを経て辰巳PAへ
③ 辰巳PAを起点に、箱崎、銀座、芝浦を経由して再び辰巳PAまでの首都高を6回周回
④ 首都高試乗テスト終了後、箱崎、神田橋経由北の丸で高速を降り神保町に戻り昼食
⑤ 昼食後、神保町を起点に西神田、九段、大妻通、隼町、三宅坂、国立劇場前、千鳥ヶ淵、代官町通、竹橋経由で神保町に戻る市街地コースに移り、これも6回周回
⑥ 終了後再び飯田橋近くのセルフスタンドで満タンぎりぎりまで給油し終了
⑦ 以上の全行程は約176km

高速周回コース
首都高周回コースでは、PAからの高速合流時の加速性能、その後のコースでの直進性や緩いRでの追従性、連続する舗装継ぎ目のいなし方と乗り心地、粗粒路におけるロードノイズ、銀座周辺や芝浦周辺の舗装悪路での快適性、レインボーブリッジ登坂路の乗り心地、風切音、湾岸道路への進入時の加速と辰巳PAまでの高速走行性、PA進入時のブレーキングなどが評価できる。1回の周回が17.8km、6回で約107kmとなる。

市街地コース
市街地コースでは、神保町周辺の舗装悪路における低速走行時の乗り心地、数多い信号での加減速性、アイドルストップ機能、九段周辺での坂道発進性、大妻通の凹凸路での乗り心地、三宅坂での発進加速、千鳥ヶ淵から神保町までの市街地走行性などの評価が可能で、1回の周回が6.7km、6回で40kmとなる。これまで200台近いモデルをこのコースで評価してきたが、実測燃費がe-燃費(62万人のe-燃費会員による実測燃費)に非常に近く、また路面状態の経年変化が少なく、加えて渋滞に巻き込まれることもなく、極めて一貫した評価が可能であることなども挙げておきたい。

評価項目

『車評50』、『車評軽自動車』の発刊に際して評価メンバーが同じ視点から評価し、メンバー各人、更にはチームの平均点を出すための評価項目を設定した。車評コース以外における評価でもこれらの項目を踏まえながら総合評価を行っているので、以下簡単にご紹介しておきたい。

1.商品コンセプト:商品のねらい、開発思想
2.外観スタイル:外観スタイルの魅力度(造形、質感、先進性、作りこみなどを含む)
3.内装デザイン:内装デザインの魅力度(造形、質感、先進性、色、素材感などを含む)
4.運転の楽しさ:見る、触れる、運転することの楽しさ、気持ち良さなど
5.性能&走り感:発進、追い越し加速、変速の滑らかさなど
6.ハンドリング:直進性、ステアリングのリニアリティ、コーナリング特性など
7.ブレーキング:低、高速からのブレーキの効き味、コントロール性、駐車ブレーキ
8.振動・騒音:走行時の振動、騒音、エンジン・ブレーキノイズ、風切音など
9.乗り心地:市街地、高速道、凹凸路での乗り心地、舗装継ぎ目ショックなど
10.室内居住性:前、後席の居住性、乗り降りのしやすさなど
11.座席:快適性、屈曲路での体の支持、長距離走行耐疲労性など
12.操作系、メーター類:使いやすさ、操作感、人間工学的配慮など
13.利便性、使い勝手:荷物収容性、フレキシビリティー、小物入れの使いやすさ
14.燃費:評価コースもしくは一般走行時の実測燃費(満タン法)
15.全体の質感:内外装の見た目、走り、操作系、音などの質感
16.バリューフォーマネー:価格に対比しての価値

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デミオの実測燃費
デミオXD Touringに関しては、まず車評コースにおける実測燃費からご報告したい。これまで多くのハイブリッド車もテストしてきたが、実測燃費で多くのハイブリッド車を上回る25.7km/Lを記録したのには正直言って驚いた。(従来のハイブリッド車のベストは現行プリウスの25km/L、ただし今回グレイスは28.2km/Lとそれよりも優れた値となった。)軽油とレギュラーガソリンの価格差はまちまちだが、大体20円程度の差があるので、燃料代という尺度でみるとハイブリッドより有利だ。またデミオXD Touringはカタログ燃費(26.6km/L)に対して今回の実測燃費が97%という非常に高い達成率となったことも評価したい。これはカタログ公表燃費と実用燃費の差が少ないということである。グレイスのカタログ燃費は34.4km/L、達成率は82%だ。(ただし今回のデータは冬季のためエアコンの使用が少なく、その分やや有利に出ていることは申し上げておきたい。)

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性能、走り感
2.5Lエンジン並みの最大トルク25.5kgm(250N・m)を1,500-2,500rpmの間で発揮し、4,000rpmで105ps(77kW)を発揮するSKYACTV-Dによる加速は下手なスポーツカーも真っ青になるレベルで、XD Touringはスポーツサルーンと呼ぶ方がふさわしい動力性能だ。またATではそこまで回すことはまずないが、5500rpm近くまでストレスなしに回ること、低速を除きほとんど騒音が気にならないことなどもSKYACTIV-Dの特色だ。そしてロックアップ率が非常に高く、感性にマッチした走りを提供してくれる6速ATにも改めて賛辞をおくりたい。

今回は評価できていないが、ディーゼルのMT車に対して一言注文を付けたいのがガソリンタンク容量だ。AT車の44Lに対して35Lとしたのは、MT車の燃費測定時の重量ランクを下げるため以外の何物でもなく、それにより30km/LのJC08燃費が得られたというのはユーザーにとって何の意味もないからだ。ユーザーにとっては重量ランクが上がることにより少々カタログ燃費が悪くなっても44Lの燃料タンク容量により航続距離が延びる方がはるかにうれしく、このようなカタログ燃費対応がマツダに限らず、他社にも見られるのは残念だ。

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ハンドリング
新型デミオのハンドリングは総じて非常に好ましいものになっている。前輪重量配分がかなり高いディーゼル車でも車評コースではそれを感じるシーンはほとんどなく、非常に気持ちのよいハンドリングを楽しむことが出来た。まず直進時のフィールがいい。次にそこから舵角を与えて時のクルマの反応がリニアで、ドライバーの意図とのギャップが少なく、さらにハンドルを切りこんでいったときの、車体のレスポンスも実に気持ち良い。またステアリングに不要な振動がタイヤから伝達されず、非常に質感の高いハンドリングに仕上がっているのもうれしい。ステアリングハンドルの握り形状と触感も同クラスの国産車の中ではベストと言ってよさそうだ。

乗り心地
首都高速における乗り心地には全く不満がなかったし、グレイスよりかなり上質な乗り心地に仕上がっていると感じたが、神保町周辺の市街地凹凸路での時速30キロ以下の低速走行時の乗り心地は別で、この領域ではグレイスの方が大分いい。指定空気圧が前260kPa、後230kPaと高いので、それぞれ30kPaずつ落としてみるとぎりぎりOKとなった。ちなみにグレイスの指定空気圧は、前220kPa、後210kPaで、デミオで問題となった市街地凹凸路での乗り心地は問題なかった。(ちなみにタイヤは、デミオ185/60R16、グレイス185/60R15)これまで各社のモデルに対して車評オンラインで繰り返し警告してきたようにカタログ燃費のための高すぎる空気圧設定は是非やめてほしい。どうしても高い空気圧を設定したい場合は、VWのように、同じ二人乗りでも2種のタイヤ空気圧(標準の空気圧と乗り心地を重視する場合の空気圧)の推奨を是非してほしい。

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外観スタイル
デミオの外観スタイルは「力強くも美しい動きのエネルギーをクルマに再現し、魂を吹き込む、魂動デザイン」がテーマであったとのことだが、まさにそれが見事に表現されている。フロントグリル周りの処理はCX-5、アテンザ、アクセラなどよりも上質で、国産同クラスの競合車のデザインを大きく引き離した魅力的なものに仕上がっている。またサイドも間延びのないダイナミックな仕上がりで、テール周りもよくまとまっており、マツダデザインチームの努力に拍手を送りたい。

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内装デザイン
デミオの内装デザインも一見クラシックな造形だが、大変好ましく、またクラスを超越した質感は圧巻だ。近年まで内装デザインに大きな課題を抱えてきたマツダ車だが、これだけ魅力的な内装デザインが実現すれば、世界市場における販売面でも大きなプラス要素となることは間違いない。ただし注文もある。あの天井材(不織布)だけは是非何とかしてほしい。あまりにも触感が悪いからで、他社が使用している不織布の方がずっと質感があるように思う。

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居住性と使い勝手
フロントシートのサイズ、着座感、ホールド性、振動吸収性はいずれもなかなかの出来で、加えてドライバーのドライビングポジションが非常によく、ダイナミック特性がすぐれていることと合わせて運転の楽しさ、気持ち良さに大きく貢献している。一方で後席の居住性、使い勝手に関してはかなり思い切った割り切りをしている。デミオベースのクロスオーバーCX-3が間もなく導入されるので、それとのすみわけかもしれないが、昨今の軽自動車の後席があまりにも広く、左右分割スライド、リクライニングなどの機能をもち合わせ、多用途性に富んでいることと比較すると、このあたりに対するもう一歩の配慮(せめて後席シートバックをあと5度でもいいから後傾し、後席用のアシストグリップを装着するなど)をしてほしいところだ。

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デミオXD Touringを一言でいえば?
細かい注文はいくつか付けたが、デミオXD Touringを一言でいえば、外観スタイル、内装デザイン、走り、質感など総合的に非常に魅力的なクルマに仕上がっており、加えて車評コースにおいてハイブリッド車並みの実測燃費を記録したことは驚きでもあった。同クラスの国産他社モデルとは明らかな一線を画するもので、日本市場はもとより、海外市場でもマツダの販売を引っ張る大きな原動力になるものと確信する。

デミオXD Touringの+と-
+優れた実測燃費とトルクフルな走り
+ハンドリングを含む優れたダイナミックスと動的質感
+魅力的な内外装デザインとその質感
-低速での凹凸路の乗り心地の悪さ
-後席の居住性とリアアシストグリップの欠如
-天井材の触感の悪さ

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執筆者プロフィール

1941年(昭和16年)東京生まれ。東洋工業(現マツダ)入社後、8年間ロータリーエンジンの開発に携わる。1970年代は米国に駐在し、輸出を開始したロータリー車の技術課題の解決にあたる。帰国後は海外広報、RX-7担当主査として2代目RX-7の育成と3代目の開発を担当する傍らモータースポーツ業務を兼務し、1991年のルマン優勝を達成。その後、広報、デザイン部門統括を経て、北米マツダ デザイン・商品開発担当副社長を務める。退職後はモータージャーナリストに。共著に『マツダRX-7』『車評50』『車評 軽自動車編』、編者として『マツダ/ユーノスロードスター』、『ポルシェ911 空冷ナローボディーの時代 1963-1973』(いずれも三樹書房)では翻訳と監修を担当。そのほか寄稿多数。また2008年より三樹書房ホームページ上で「車評オンライン」を執筆。

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