ホンダ NSX
ホンダ初のミッドシップ・スポーツカー開発史
品切れ新装版■定価 本体5,000円+税
■ISBN978-4-89522-782-7
■2022年11月発売
【ホンダNSX-R誕生30周年記念刊行】1990年発売のNSXは、サーキットでも街中でも、乗り手を選ばず走りを快適に楽しめる、全く新しいコンセプトのスポーツカーとして開発され、国内外で大きな注目を集めた。さらに、タイプRをはじめとした様々なモデルを世に送り出し、世界中のファンを魅了し続けた。本書では、その6年に及ぶ開発の経緯などを、開発総責任者みずからが語る。巻頭口絵では、貴重なデザイン画やモックアップモデルなどを掲載し、資料性を高めている。
目 次
巻頭カラー口絵:NSXのデザイン開発/ NSXデビュー後のモデル展開
はじめに
第一部 完成車ができるまで
世界のどこにもないスポーツカーを作ろう
1.FFを超えるUMR開発、始動する
CQ(高効率追求)プロジェクトの発足
CQ2(理想操安追求)プロジェクトの始動─ミッドシップ操安の研究
2. AA(UMRホンダスポーツ案)プロジェクト─ V6・オールアルミボディーへの収斂
スポーツカーへの道─ホンダスポーツの検討(AAプロジェクト)
3.プロト1(CD)プロジェクト─最初のプロトタイプでの挑戦
V6ミッド、オールアルミボディーのスポーツカーは実現するか
チームが掲げた「やりきりプロジェクト」
オールアルミボディーに立ちふさがった壁
オールホンダの正式プロジェクトへの道
4.プロト2(AS)プロジェクト─「快適F1」実現への検証
”新世代スポーツ” をめざすプロト2
オールアルミボディーの性質と対応
5.D 開発(量産開発)車・SUプロジェクト─ 6年の歳月と「夢」の結実
D(量産)開発スタート
Dプロト車を鍛え上げる
ニュルブルクリンクでの鍛錬
エンジンの試練
商品化へ向けた完成度のアップと量産段取り
「快適F1」完成
カラー口絵:カタログでたどる、ホンダNSX 解説/當摩節夫
第二部 NSXの発売とその後の展開
進化しながら世界の道を駆けた30年
6.NSX、世界市場にデビューする
販売開始に向けた準備
NSX、販売開始へ
日本での販売スタート
バブル経済の崩壊と試練
7.タイプRの登場とNSXブランドの発展
タイプRの開発(1992年11月発売)
ベースモデルの改良
タイプTの開発(1995年3月発売)
ソフト面の展開
NSXのブランド構築
拡販チーム2代目リーダーの奔走
NSXのリフレッシュプラン
NSXオーナーズミーティング
NSXフェスタの始まりと移り変わり
性能の進化
NSXのレース活動
再びハードの進化
8.初代NSXの幕を引く
NSX開発の「原点」に戻って考えたこと
2代目タイプRの開発(2002年6月発売)
NSXの終焉
生産終了後の活動
終わりに─開発者たちの思い
初代NSX開発ヒストリー
NSX生産台数・NSX国内年表
NSX……30年目のつぶやき デザイン担当:中野正人
おわりに