江戸時代の流行と美意識 装いの文化史
新装版■定価 本体2,800円+税
■ISBN978-4-89522-725-4
■2020年1月発売
江戸時代の装いの流行がわかる浮世絵や化粧道具、男女の髪型見本など貴重な図版約120点をカラーで収録。ポーラ文化研究所やたばこと塩の博物館学芸員、大和文華館の館長など、各専門家たちが詳しく解説しています。博物館蔵の国宝を始め、貴重な図版をテーマごとに掲載。2015年刊行の同書を、愛蔵版としてカバーデザインを一新して刊行。
目次
はじめに
第1章 江戸時代の女性の身だしなみ─江戸の女性は清潔好き
基本の身だしなみ
洗顔から化粧まで 村田孝子 ポーラ文化研究所
第2章 女の装い─江戸時代に花ひらいた装いの文化
髪と髪飾り
江戸時代の髪型 村田孝子 ポーラ文化研究所
髪飾りや袋物で個性を演出
髪飾りの意匠 橋本澄子 東京国立博物館名誉館員
女性と袋物 小菅桂子 元杉野女子大学講師
江戸と京坂の化粧比較
江戸の薄化粧 髙橋雅夫 ビューティーサイエンス学会理事長
ファッションとしての喫煙
女性とたばこ 谷田有史 たばこと塩の博物館学芸部主任学芸員
小袖から発展した「きもの」
小袖意匠にみる異装の系譜 丸山伸彦 武蔵大学人文学部教授
武家から町民へ婚礼儀式の変遷
江戸時代の婚礼 吉見周子 元日本大学講師
第3章 男の装い─粋でいなせな男と呼ばれるためには
男たちのこだわり
着物とダンディズム 谷田有史 たばこと塩の博物館学芸部主任学芸員
男性の髪型 村田孝子 ポーラ文化研究所
第4章 江戸時代のファッションリーダー─大きな影響力を持っていた遊郭
重要な主題だった美人風俗画
浮世絵に描かれた女性たち 浅野秀剛 公益財団法人大和文華館館長
流行の発信地
ファッションリーダーとしての遊郭 佐藤要人 近世文学研究家
主な参考文献
おわりに