トヨタ モータースポーツ前史
トヨペット・レーサー、豪州一周ラリーを中心として
昭和26年(1951年)‒ 昭和36年(1961年)
■定価 本体3,800円+税
■ISBN978-4-89522-687-5
■2018年4月発売
終戦によって世界との自動車技術の格差が拡大するなか、トヨタはモータースポーツで技術を向上するべく、1951年にオートレース用車両「トヨペット・レーサー」を開発。また国内メーカーで初めて国際格式の海外ラリーである豪州一周ラリーに参戦したのもトヨタであった。本書は、トヨタのモータースポーツ草創期の様子を、当時の資料をもとに調べ執筆された、初の書籍。
目 次
序文にかえて 加藤伸一(トヨタ自動車株式会社 顧問)
はじめに
豊田喜一郎論文「オートレースと国産自動車工業」の要旨
序 章 トヨタモータースポーツの「前史」と「源流」
1 日本のモータースポーツの幕開け
2 日本GP以前のトヨタのモータースポーツ活動
第1章 トヨペット・レーサー
1 トヨペット・レーサーの時代背景
2 日本の自動車レースの始まり
3 トヨペット・レーサーの企画・製作
4 トヨペット・レーサーの改良と活動
5 四輪車オートレースの終焉
6 隈部一雄のクマベ研究所での活動
第2章 豪州一周ラリー・日本一周読売ラリー
1 トヨペット・クラウンが誕生した頃
2 第5回豪州一周ラリー
3 日本一周読売ラリー
4 第6回豪州一周ラリー
第3章 中日ラリー
1 有名城めぐり自動車ラリー(1959年9月)
2 第1回中日ラリー(1960年6月)
3 第2回中日ラリー(1961年6月)
4 大学の自動車部の活躍
第4章 歴史保存を考える
1 歴史保存の意義
2 歴史資料をいかに残し、継承して行くか
第5章 後世に伝えたいこと
1 トップ語録
2 「豪州一周ラリー」で出会った人々
3 モータースポーツに携わる人たちの想いを言葉に
トヨタ・モータースポーツ前史年表
生き残ったトヨペット・レーサー
おわりに