日本のタクシー自動車史
■定価 本体3,800円+税
■ISBN978-4-89522-685-1
■2017年12月発売
タクシー100余年の歴史を、明治時代にまで遡り、会社設立や運転手の養成、「神風タクシー」に代表される各時代のタクシーの実態などを、当時の図版や統計資料を駆使して、詳細に考証。巻末には、当時の新聞記事を長きにわたり収集、分析を行ない作成された「新聞記事にみるタクシー業界の出来事(大正14年から平成15年まで)」を収録し、その変遷が理解できる。
【目次】
地域タクシー業界のこれまでとこれから―本書の刊行に寄せて/羽仁正次郎
第1章 世界最初のタクシーとハイヤー
第2章 明治末年当時のわが国の自動車事情
第3章 当時の貸切自動車業者と運送料金
第4章 タクシー自動車株式会社の設立
第5章 運転手の重大事故と裁判
第6章 タクシー自動車株式会社の関西地方進出
第7章 運転手になるまで
第8章 東京駅開業と馬車、人力車、タクシー業者
第9章 タクシー運転手の実態
第10章 全国2番目のタクシー会社、京都に設立される
第11章 日本フォード自動車会社と日本ゼネラル・モータース会社の設立
第12章 五大都市における1円均一タクシーの出現
第13章 タクシー会社の争議、東京で発生
第14章 新聞・雑誌に見る円タクと世相
第15章 大阪市内のタクシー業者の状況
第16章 円タク以降のタクシー業界の混乱
第17章 石油消費規制と東京地区企業合同の機運
第18章 戦時統合による東京地区タクシー会社の再編
第19章 大阪地区におけるタクシー業界の統合
第20章 国際自動車を通して見る終戦直後のハイ・タク業界
第21章 大和自動車社長・新倉文郎の論考
第22章 朝日新聞に報じられた「神風タクシー問題」
第23章 新聞記事に見る個人タクシー営業認可問題
第24章 話題になったタクシー運転手2題
第25章 筆者のタクシー自動車史研究余滴
あとがき
年表 新聞記事にみるタクシー業界の出来事(大正14年(1925)から平成15年(2003)まで)
参考資料