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2025年2月26日

このたび弊社では、『ホンダ S2000 リアルオープンスポーツ開発史』二訂版を2025年3月下旬に刊行します。

2022年12月初版刊行の『ホンダ S2000 リアルオープンスポーツ開発史』は、S2000開発の現場にいた技術者たちが、それぞれの分野でのS2000へのこだわり、開発の苦労や喜びなど、自ら執筆した書籍として好評をいただきました。しばらく品切れとなっておりましたが、多くの皆様からの再刊のご要望をいただくようになりました。今年2025年は2.2リッターエンジン搭載のS2000がデビューして20周年を迎えることもあり、これを機に再刊の運びとなりました。
再刊にあたり、本書執筆陣のまとめを担ってくださった車体開発責任者の塚本亮司氏とパワーユニット開発責任者の唐木徹氏より、新たな読者の方々やファンの方々へメッセージを寄せていただきました。それを“メッセージカード”として同封しました。また、本文については再確認と図版の追加を行ないました。さらに、カバーは2.2リッターエンジン搭載車の外観や特徴的な部分を掲載したデザインに一新しています。
本書は、S2000の企画の経過、実際の開発での出来事や目標達成までのストーリーなど、これまで一般の方々に知られていなかった事実や未公開だった写真や図などを収録しています。ぜひ、手に取っていただき、「いままでにないリアルオープンスポーツを生みだす」という開発者の方々の高揚感とともに、S2000の魅力を感じていただければ幸いです。

三樹書房編集部

『ホンダ S2000 リアルオープンスポーツ開発史』二訂版
著者:塚本亮司 唐木 徹 他 共著
仕様:B5判上製/247ページ(巻頭カラー口絵15ページ/本文カラー24ページ)
定価:5280円(本体価格4800円+税)
ISBN:978-4-89522-832-9

目次

はじめに
 S2000開発にあたり 上原 繁
第1章 開発序章
 SSMの企画と展開 デザインモデルコンセプト 澤井 大輔
 FR研究 BWW 渥美 淑弘
 新エンジン先行開発 唐木 徹
第2章 S2000量産開発スタート
 コンセプト立案 上原 繁
 デザイン開発 唯一無二 本当の価値 澤井 大輔 朝日 嘉徳
第3章 先行開発テスト
 先行試作車(CR-X改)テスト 塚本 亮司
 先行バリュー検証(EUサーベイ) 塚本 亮司
第4章 量産開発の本格スタート
 量産プロトモデルの開発 塚本 亮司
 エンジン 高出力と環境性能の両立 唐木 徹 明本 禧洙
 駆動系開発 シフトフィールへのこだわり 三谷 眞一
 ボディー 高剛性と安全性能 高井 章一

カタログ・史料でたどる、ホンダS2000 當摩 節夫

 高性能シャシーの実現(サス・ステアリング・タイヤ) 船野 剛 松本 洋一 柿沼 秀 樹
 高性能シャシーの実現(ブレーキ) 簑田 修一
 電動ソフトトップの開発 中野 武
 ハードトップの開発 アルミブロー成型 中野 武 横山 鎮
 感覚性能 塚本 亮司 中野 武
 衝突安全 高井 章一
 VGS開発(新ステアリングシステム基礎研究) 清水 康夫
 VGS開発(量産モデル化へのチャレンジ) 渥美 淑弘 河合 俊岳
第5章 生産工場
 高根沢工場-鈴鹿TDラインへ 船橋 高志
第6章 発表
 いよいよ世界へ発進 塚本 亮司
第7章 MMC 進化 さらなる完成形へ
 エンジンの進化 唐木 徹
 駆動系進化 シフトフィールのさらなる進化 矢次 拓
 シャシー性能進化(サス・ステアリング・タイヤ) 船野 剛 植森 康祐 塚本 亮司
 シャシー性能進化(ブレーキ性能進化) 簑田 修一
 Final Model CRとTYPE-S S2000 モデル完成形へ 雨澤 博道

ホンダS2000の変遷 當摩 節夫
ホンダS2000年表
History
ホンダS2000生産実績
三面図、エンジン性能曲線、主要諸元、走行性能線図、6速クロスレシオ
S2000受賞歴

おわりに
 S2000生産終了 果たした使命とは 塚本 亮司 唐木 徹
読者の方々へ 塚本 亮司
執筆者紹介

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