2024年7月30日
弊社では、2024年8月上旬に『ロータリーエンジン車 マツダを中心としたロータリーエンジン搭載モデルの系譜』増補二訂版を刊行します。
2023年にマツダMX-30 Rotary-EVが発売され、約10年ぶりにロータリーエンジンが復活しました。
さらに、今年2024年はロータリーエンジン搭載のマツダコスモ〈試作車〉発表から60年になります。技術的な課題を克服し、マツダを世界的メーカーに成長させたロータリーエンジンは、
ドイツ人のフェリックス・バンケル博士によって発明され、NSU社とともに開発されました。NSU社への技術提携の申し込みは世界各国から100社にもおよんだと言われています。
しかし、1973年に第1次石油ショックが発生すると、ほとんどの自動車メーカーが予定していた発売計画や開発計画を中止しました。市販車両を製作したのは、短期間販売されたNSUとシトロエン、そしてマツダの3社だけとなり、現在では、マツダが世界で唯一のロータリーエンジン車を量産しているメーカーに成長しました。
本書では、そのロータリーエンジンを、世界で唯一“モノ”にしたマツダのロータリーエンジン車を中心に、その足跡を世界の各メーカーの取り組みも含め、500点の写真と図版を収録して解説しています。
2011年の刊行後、しばらく品切れの状態が続いておりました。しかし、昨年のMX-30 Rotary-EVの発売もきっかけとなり、読者の方からのご要望も多くいただくようになり、このたび、マツダ広報部のご協力をいただき、その後の情報を20ページにわたり増補し、カバーデザインを一新して増補二訂版として刊行することといたしました。
マツダコスモ〈試作車〉の発表から60年というこの機に、「日本が熟成した世界に誇る技術」であるロータリーエンジン車について、思いを馳せていただければと思います。
『ロータリーエンジン車 マツダを中心としたロータリーエンジン搭載モデルの系譜』(増補二訂版)
当摩節夫 著
B5判 172ページ(カラー104ページ) 定価:4,950円(本体4,500円+税)
ISBN978-4-89522-818-3
【目次】
■推薦のことば 小口泰平
■ロータリーエンジン車の歴史
第1章 ロータリーエンジンフィーバー
第2 章 ロータリーエンジンをモノにしたマツダの苦闘
第3 章 マツダのロータリーエンジン車
■カタログでたどる ロータリーエンジン車
第4 章 メーカー各社が挑戦したロータリーエンジン車
第5 章 マツダのロータリーエンジン車
コスモスポーツ
ファミリアロータリーシリーズ
ルーチェロータリークーペ
カペラロータリーシリーズ
サバンナ
ルーチェ(ロータリー)シリーズ
コスモロータリーシリーズ
ロータリーピックアップ(米国、カナダ向け専用車)
パークウェイロータリー26 バス
ロードペーサーAP
サバンナRX-7
RX-8
MX-30 Rotary-EV
水素ロータリーエンジン車
ル・マン総合優勝
その他のRE コンセプトモデル
■ロータリーエンジンの歴史年表
■マツダロータリーエンジンの変遷
■マツダロータリーエンジン車車種別生産台数
■マツダのロータリーエンジン搭載車仕様一覧
■ロータリーエンジン関係受賞一覧
■マツダロータリーのル・マン挑戦の戦歴
■モータースポーツの歴史
■参考文献
■あとがき
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