2023年2月7日
2023年1月13日(金)~15日(日)、幕張メッセにて「東京オートサロン2023」が開催されました。今回はスバル、三菱、マツダブースの様子をお伝えします。(レポート:編集部)
<スバルブース>
■新型インプレッサを日本初公開
スバルは昨2022年11月にアメリカのロサンゼルスショーでワールドプレミアした、新型インプレッサのコンセプトモデルをオートサロンで日本初公開した。インプレッサは1992年に誕生、30周年を迎えた。その間、スバルの屋台骨を支えるモデルに成長してきた。商品開発本部の毛塚紹一郎氏は「安心・安全を第一優先に開発されてきた」と語っている。6代目となる新型インプレッサは、運転する人をわくわくさせ、アクティブにするクルマを目指したという。スピード感のある鋭い外観、使い勝手の良いカジュアルな内装が特徴。「今春ころご覧いただけるよう全力を挙げる」(毛塚氏)としている。
日本初公開の次期インプレッサと毛塚紹一郎氏
STIバージョンでは、レヴォーグSTIスポーツ# プロトタイプの第二弾が公開された。「モータースポーツの知見を注ぎ込んで開発した」(高津益夫STI開発副本部長)もので、フレキシブルドロータワーバーや、レカロ製フロントシートを採用した。500台の限定販売となる。
モータースポーツの2023年計画では、スーパーGT300にBRZ300で挑むが、2023年シーズンからカーボンニュートラル燃料でのレースとなる。スバルチームは2022年シーズンが終了してすぐに新燃料の公式テストを実施、対策を進めるほか、マシンのセットアップを進め、王座奪回を狙っている。ニュルブルクリング24時間耐久レースにはニューマシンを投入する。エンジンは市販車と同じ2.4リッターシングルターボのFA24型水平対向エンジンをベースとし、プラットフォームも市販車のスバルグローバルプラットフォームを改良したもの。コロナ禍で2年間参戦を見送り3年ぶりに参戦した2022年シーズンは、マシントラブルによりリタイヤを余儀なくされたが、2023年はクラス優勝、総合優勝を目指す。スバルのモータースポーツ活動といえば、ラリー、とりわけWRXのイメージが強いが、「スバルWRXラリーチャレンジ2023が始動する。車両規則の一部変更によりWRX S4をベース車として参戦することが可能になったからだ。エンジンもEJ20型からFA24型へと変わる。FA24型もモータースポーツで通用することを証明したい」としている。
カーボンニュートラル燃料のスーパーGTに挑むBRZ300
ニュルブルクリング24時間耐久レースに投入するニューマシン
<三菱ブース>
■デリカミニを発表
三菱自動車はオートサロンでデリカミニを初公表した。同社がデリカの名を冠したクルマを投入して今年は55周年にあたる。最初は1968年に発売したデリカコーチだった。当初から日常生活やアウトドアレジャーを楽しむクルマとして構想され、歴代のデリカもそのコンセプトを踏襲してきた。デリカミニはその歴史のあるデリカブランドを受け継ぎ、拡大するもので、デリカミニはそのデリカの世界観をまとった軽スーパーハイトワゴンといえる。アウトドアレジャーなどで多彩な使い方ができる「リライアブル&アクティブ・スーパーハイトワゴン」。外装デザインは現行のデリカD:Sをはじめとした三菱のSUVを彷彿とさせるもので、大径タイヤを履くことでリフトアップしている。内装は「デイリー・アドベンチャー」として使い勝手がよく、アウトドアユースにも多彩な使い方ができる工夫が施されている。リアシートをたためば広々としたスペースが生まれる室内は軽ながら車中泊もこなせる。シート地は通気性・撥水性に優れ、汚れてもさっと拭き取れるもので、キャンプや釣り、スキーなどアウトドアレジャーに最適といえる。今年5月に発売予定。
三菱ブースはデリカミニ以外もアウトドアの雰囲気であふれていた。ブースの壁にはシュラフ、カヤック、スポーツバイクなどが掲げられ、エクリプス・クロスやeKクロスEV、ミニキャブMiEVなど展示車両すべてがアウトドア仕様となっていた。
オートサロンで公開され今春発売となるデリカミニ
eKクロスEVやミニキャブMiEV、エクリプス・クロスもアウトドア仕様の装備を身にまとっていた
三菱ブースでは、eKクロスEVのカーオブザイヤー3冠受賞を積極的に紹介していた
<マツダブース>
■モータースポーツ活動計画を発表
マツダブースではマツダスピリットレーシングの2023活動計画などが青山裕大マツダ取締役専務執行役員、前田育男マツダレーシングスピリット代表(マツダシニアフェロー ブランドデザイン)らから披露された。2023年はグラスルーツのモータースポーツの取り組みを強化し、すそ野を広げながら活動を加速させる。また次世代バイオディーゼル燃料を使用したレースにも参戦するなど将来技術にもチャレンジする。スーパー耐久ST-Qにはルマン優勝マシンから引き継いだゼッケン55を付けたマシンで第2戦富士24時間耐久レースに参戦する。参戦体制が発表され、一人ひとりが紹介された。
2023年から新たなチャレンジも始める。ひとつはeスポーツの優勝者にリアルで走ってもらうこと、もう一つはスーパーS耐への道をアシストすること。8人を選考し、ST-5クラスに挑戦してもらう。あわせて、マツダスピードレーシング・コレクションの品ぞろえを充実させる。
ブースでは2022年のマツダレーシングスピリッツカップのレース部門、スピード競技部門、eスポーツ部門の成績優勝者が表彰された。
マツダブースはマツダスピリットレーシングの活動計画や昨年の表彰がメーンとなった
まとめ:三樹書房 編集部