2022年11月23日
2022年11月15日、「新型BMW 7シリーズのお披露目」ならびに「新型BMW X7発表会」が開催されました。その様子をお伝えします。(レポート:相原俊樹)
ビー・エム・ダブリュー(株)は去る11月15日、国立新美術館にて「新型BMW 7シリーズのお披露目」ならびに「新型BMW X7発表会」を開催した。 久し振りに報道メディアを会場に集めて行われた催しだ。その様子をお伝えしよう。
まずは同社代表取締役社長 クリスチャン・ヴィードマン氏が登壇。同氏からはこの日の主役である新型7シリーズと新型X7の全般的な解説があった。
ビー・エム・ダブリュー(株)代表取締役社長 クリスチャン・ヴィードマン氏
新型BMW 7シリーズのお披露目
続いて同社ブランド・マネジメント・ディビジョン本部長 遠藤克之輔氏による7シリーズの解説に移る。7シリーズはすでに7月1日付けで発表になっており、この日はあらためて実物を展示する機会となった。
7シリーズの解説を担当した遠藤克之輔氏
1977年に登場したBMW 7シリーズは、今回の新型の登場をもって第7世代に生まれ変わった。同社にとって最高峰のラグジュアリー・セダンである。
新型BMW 7シリーズにはパワートレインによって、BMW 740i、BMW 740d、BMW i7 の3モデルに大別できる。
7シリーズ初の純EV
このなかで私が最も興味を惹かれたのは、約半世紀に及ぶ 7シリーズの歴史の中で初めて登場した、純EVのBMW i7 xDrive60だった。前輪と後輪をそれぞれ専門に駆動する電気モーターを備えた4WDである。システム最高出力は544PS(400kW)*、最大トルクは745Nm*。0-100km/hを4.7秒*で駆けぬける。リチウム・イオン電池の総エネルギー量は101.7kWh*で、一充電での走行可能距離は約600km*に達するという。(*はヨーロッパ仕様値)
一方、BMW 740iは3.0L直列6気筒ツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンと48Vマイルド・ハイブリッド・システムの組み合わせ。BMW 740dは3.0L直6気筒ツインパワー・ターボ・ディーゼル・エンジンを搭載し、やはり48Vマイルド・ハイブリッド・システムと組み合わされる。
新型BMW 7シリーズは全てのモデルがロング・ホィールベース仕様。ドア・ハンドルをドア・パネルに内蔵して空気抵抗を低減すると共に、すっきりしたデザインに仕上げた。BMW量産モデルで初となる2トーン塗装がオプション設定されるのもトピック。色分け部分に繊細なコーチ・ラインが走る辺りに、グループ傘下のロールス・ロイス流ラグジュアリーサルーン作りの極意が生きているのかもしれない。
ヘッドライトにはスワロフスキー製のクリスタルを使用
シートはメリノ・レザーが標準だが、モデルによってはスモーク・ホワイトのメリノ・レザーにライト・グレーのカシミアのコンビネーションも用意される。この組み合わせは先に行われた内覧会でも好評を得たとのことで、顧客の多くがこれを選ぶだろうと、解説に当たった遠藤氏は自信のほどを見せる。
新型BMW X7の発表
この日はBMW X7の一部改良版も発表になった。高級感溢れる威風堂々としたデザインと、ラグジュアリー・モデルに相応しい乗り心地、そして最大7人乗りまで可能な高い実用性を備えたモデルである。
BMW X7の解説に当たったブランド・マネジメント・ディビジョン プロダクト・マーケティング プロダクト・マネージャー 御舘康成氏。
上下2分割のツイン・サーキュラー&ダブル・ライトに加え、暗闇で光を放つアイコニック・グロー・キドニー・グリルからなる、新しいBMWラグジュアリー・フェイスを採用した。
最新テクノロジーを駆使した運転支援システム
BMW X7は同社が初めて国土交通省の認可を取得した「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」を搭載するのが特徴。一定の条件下ならステアリングから手を離して走行できる運転支援システムだ。これ以外にもAR(拡張現実)機能を搭載するナビゲーション・システムや、事前に駐車操作を登録しておけば、ステアリング操作やブレーキ操作を自動で行なう「パーキング・マニューバ・アシスト(駐車経路自動誘導)」機能を併せ持つ「パーキング・サポート・プロフェッショナル」を標準装備する。
「パーキング・マニューバ・アシスト(駐車経路自動誘導)」機能を併せ持つ「パーキング・サポート・プロフェッショナル」を標準装備する。
メーカー希望小売価格は以下の通り。納車は2022年12月以降を予定している。
BMW X7 xDrive40d Excellence:¥ 13,390,000
BMW X7 xDrive40d M Sport:¥ 13,860,000
BMW X7 M60i xDrive:¥ 16,980,000