2018年1月22日
2018年1月15日、東京・青海の「BMWクループ 東京ベイ」にて「BMWグループジャパン記者会見」が行われました。(レポート:相原俊樹)
ビー・エム・ダブリュー(株)代表取締役社長ペーター・クロンシュナーブル氏は開口一番「2017年は過去もっとも成功した年でした」と語る。
同氏が胸を張るのも無理はない。昨2017年、同グループは対前年比で3.8%増の77,954台を販売、海外メーカーによる我が国の乗用車販売台数で連続9年トップとなったのだ。内訳はBMWブランドが前年比3.9%増の52,527台、MINIブランドが3.6%増の25,427台、いずれも過去最高の数字である。
こうした成功を収めた要因としてクロンシュナーブル氏は、我が国でもっとも売れ筋のBMW5シリーズを昨年1月に、X3を10月にフルモデルチェンジさせたことを挙げる。MINIブランドでは2月にフルモデルチェンジしたMINIクロスオーバーが好調の牽引役になったという。
日本自動車輸入組合がまとめた海外メーカーモデル別新規登録台数トップ10のなかに、BMWの6モデルが入っている(そのなかでMINIがトップ)ことも併せて発表になった。
席上、同氏は2018年も好調の波は続くと力強く宣言。記者会見同日に発表・発売になった新型BMWi3を皮切りに、春にはMINI3/5ドア、コンバーチブルが新しくなり、まったく新しいBMW X2や、i8クーペおよびロードスターを発表予定だという。
なお席上、同氏が「自動運転」「電動化」「シェアサービス」そして「コネクティビティ」に言及したことは注目に値する。今後のBMWグループではこの4つの要素が今後の製品作りの核となりそうだ。
最後の「コネクティビティ=接続性」については少し説明を要するかもしれない。インターネットを経由して、外部の様々なシステムとクルマとが繋がることをいう。例えばgoogleのデータベースを用いて、最新かつ豊富な施設検索が可能になる。また自車と他車との位置情報を交換することで渋滞を事前に回避するほか、目的地途中の事故や故障車、あるいは天候などの情報をリアルタイムでナビシステムから入手できる。高い情報性が快適で安全なドライブに繋がるわけで、BMWは一層この機能を充実させると思われる。
2018年1月15日の「BMWグループジャパン記者会見」に登壇した代表取締役社長ペーター・クロンシュナーブル氏。
当日の記者会見では新型BMWi3を発表、発売となった。航続距離390kmを実現し、新車登録から8年/10万km以内のバッテリー保証がつく。